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文献詳細

雑誌文献

精神医学13巻5号

1971年05月発行

文献概要

特集 向精神薬をめぐる問題点

現在の向精神薬をめぐる問題点

著者: 江副勉1

所属機関: 1東京都立松沢病院

ページ範囲:P.406 - P.410

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I.はじめに
 1950年代に始まった向精神薬の登場と,精神薬理学の著しい発展は精神医学史上,画期的な意義をもつものであろう。
 しかし,向精神薬〈一次的に精神状態に影響を及ぼす薬〉といえども1950年代に突如として出現したわけではないし,それこそ過去の長い長い年月にわたる民俗的な経験や科学的な遺産が1950年代を準備し,そこで1952年のクロールプロマジン,レセルピンの精神病治療への導入が今日の精神薬理学の著しい発展の直接的な契機となったと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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