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文献詳細

雑誌文献

精神医学13巻5号

1971年05月発行

文献概要

特集 向精神薬をめぐる問題点

Phenothiazine系薬物の内分泌系に及ぼす影響

著者: 酒井正雄1 平田一成2

所属機関: 1横浜市立大学医学部神経科学教室 2愛光病院

ページ範囲:P.493 - P.498

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I.はじめに
 侵襲に対する生体の過剰な防衛反応を抑制する目的で使用されたchlorpromazineはその独特な鎮静作用から精神科領域に導入され,精神科領域の治療方法はそれを契機として大きく変化してしまった。phenothiazine系薬物の重要な作用点の一つが間脳視床下部にあることからも明らかなようにphenothiazine系薬物が内分泌に種々の影響を及ぼすことは当然のことであるし,諸々の検査成績の報告をみても,phenothiazine系薬物投与によって種々の変化が起きることがわかる。しかし,臨床的にはっきりと内分泌障害による異常な病的状態と断定出来るような非可逆的な変化についてはあまり報告されていない。
 ここでは臨床的にphenothiazine系薬物による内分泌系の変化として報告されたもののいくつかについて述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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