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文献概要
特集 向精神薬をめぐる問題点
向精神薬の中枢神経・自律神経系に関する副作用
著者: 融道男1
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.499 - P.505
文献購入ページに移動I.はじめに
神経遮断剤によって生ずる錐体外路症状は,それを見慣れない他科の医師によって誤診され,気管切開まで受けた例があるという。
次々と新しい構造の向精神薬が開発され,精神科薬物療法の可能性の拡大と同時に,副作用も多彩になってきている。錐体外路症状に類似した症候で最近になって報告の多くなっているものもみられる。とくに症状が中枢神経系に関するもの,精神症状に関するものであった場合,向精神薬を使い慣れた医師にとっても,それらが医原性のものであることを見抜くことは困難なことが多い。
神経遮断剤によって生ずる錐体外路症状は,それを見慣れない他科の医師によって誤診され,気管切開まで受けた例があるという。
次々と新しい構造の向精神薬が開発され,精神科薬物療法の可能性の拡大と同時に,副作用も多彩になってきている。錐体外路症状に類似した症候で最近になって報告の多くなっているものもみられる。とくに症状が中枢神経系に関するもの,精神症状に関するものであった場合,向精神薬を使い慣れた医師にとっても,それらが医原性のものであることを見抜くことは困難なことが多い。
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