icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学13巻5号

1971年05月発行

文献概要

特集 向精神薬をめぐる問題点

向精神薬の中枢神経・自律神経系に関する副作用

著者: 融道男1

所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.499 - P.505

文献購入ページに移動
I.はじめに
 神経遮断剤によって生ずる錐体外路症状は,それを見慣れない他科の医師によって誤診され,気管切開まで受けた例があるという。
 次々と新しい構造の向精神薬が開発され,精神科薬物療法の可能性の拡大と同時に,副作用も多彩になってきている。錐体外路症状に類似した症候で最近になって報告の多くなっているものもみられる。とくに症状が中枢神経系に関するもの,精神症状に関するものであった場合,向精神薬を使い慣れた医師にとっても,それらが医原性のものであることを見抜くことは困難なことが多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?