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文献概要
特集 向精神薬をめぐる問題点
向精神薬の眼に及ぼす影響
著者: 山崎篤巳1 石川哲1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.507 - P.509
文献購入ページに移動I.はじめに
向精神薬(psychotropic drug)は非常に種々なものがあり,向精神薬のうちで臨床医家にとって大切な精神治療薬も睡眠剤(hypnotica),神経転轍剤(neuroleptica),精神安定剤(tranquilizer),抗うつ剤(antidepressant)零;に分類できる1)。これらの薬が精神科領域で大量に,しかも長期にわたって使用されるにつれて種々の副作用が問題とされてきており,眼における副作用も種々報告されている。それらの中で場合によっては不可逆性の視力障害を呈するものもあるため重要である。したがって,眼科の立場から向精神薬の眼に及ぼす副作用を述べてみたい。
向精神薬(psychotropic drug)は非常に種々なものがあり,向精神薬のうちで臨床医家にとって大切な精神治療薬も睡眠剤(hypnotica),神経転轍剤(neuroleptica),精神安定剤(tranquilizer),抗うつ剤(antidepressant)零;に分類できる1)。これらの薬が精神科領域で大量に,しかも長期にわたって使用されるにつれて種々の副作用が問題とされてきており,眼における副作用も種々報告されている。それらの中で場合によっては不可逆性の視力障害を呈するものもあるため重要である。したがって,眼科の立場から向精神薬の眼に及ぼす副作用を述べてみたい。
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