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抗コリン性副作用の一対策
著者: 融道男1
所属機関: 1東京医科歯科大学神経科
ページ範囲:P.509 - P.509
文献購入ページに移動 向精神薬によって生ずる副作用のうち錐体外路症状は抗パーキンソン製剤によって抑止が可能であるが,抗コリン作用によるもの,例えば口渇,羞明,排尿障害,便秘,麻痺性イレウスなどについては従来からよい処置がない。とくに抗コリン作用の強い三環系抗うつ剤の使用に際して,この副作用はかなり問題になる。
この副作用を予防ないし改善する薬物をさがしているうちに,経口性のコリン剤であり,胃腸機能賦活剤として用いられているN-trimethyl-γ-aminobutyrate chloride(Actinamin)を使ってみたところ,効果があるように思われたので紹介する。
この副作用を予防ないし改善する薬物をさがしているうちに,経口性のコリン剤であり,胃腸機能賦活剤として用いられているN-trimethyl-γ-aminobutyrate chloride(Actinamin)を使ってみたところ,効果があるように思われたので紹介する。
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