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文献詳細

雑誌文献

精神医学13巻6号

1971年06月発行

文献概要

研究と報告

二重盲検法による抗うつ剤Protriptylineの薬効の評価

著者: 高橋良1 佐藤倚男1 伊藤斉1 川北幸男1 工藤義雄1 栗原雅直1 谷向弘1

所属機関: 1臨床精神薬理研究会

ページ範囲:P.635 - P.645

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I.まえがき
 うつ病に対する優れた治療薬としてimipramineが登場してから既に13年になるが,この間imipramineの他三環系抗うつ剤として,amitriptyline,desmethylimipramine,trimipramineなどが新たに加わり,うつ病の薬物療法は一段と進歩をとげてきた。しかしここ数年の間に欧米においては更に新しい数種の抗うつ剤が開発され,検定をうけ,一部はすでに臨床上に利用されている。
 ここに発表する塩酸protriptylineはその一つであり化学名はN-methyl-5H-dibenzo〔a,d〕cycloheptene-5-propylamine hydrochlorideで,構造式は次のとおりである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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