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研究と報告
知能指数による精神薄弱の分類について
著者: 中田修1 小田晋1
所属機関: 1東京医科歯科大学総合法医学研究施設犯罪心理学部門
ページ範囲:P.685 - P.691
文献購入ページに移動 われわれは知能指数による精神薄弱の分類に関して文献的考察をおこなった。得られた結果を要約すればつぎのとおりである。
1.知能指数による精神薄弱の分類は英語圏とくにアメリカに著しく普及している。
2.ドイツ語圏では,この種の分類に対して消極的ないし拒否的態度が今日まで長く持続している。しかし最近,そのような態度が緩和されるきざしが感じられないわけではない。
3.今日広く採用されている,知能指数による精神薄弱の3段階分類のたいていはTerman(1916)の分類から派生したと考えて差支えないであろう。
4.比較的最近,はじめて4段階分類が出現し,それが国際的に普及しつつある。
5.わが国の戦後の精神医学の教科書,官庁の通達などのほとんどが知能指数による精神薄弱の分類を採用ないし紹介しているが,わが国の精神医学界においてはこの問題についての統一的な見解がまだ確立していない。
1.知能指数による精神薄弱の分類は英語圏とくにアメリカに著しく普及している。
2.ドイツ語圏では,この種の分類に対して消極的ないし拒否的態度が今日まで長く持続している。しかし最近,そのような態度が緩和されるきざしが感じられないわけではない。
3.今日広く採用されている,知能指数による精神薄弱の3段階分類のたいていはTerman(1916)の分類から派生したと考えて差支えないであろう。
4.比較的最近,はじめて4段階分類が出現し,それが国際的に普及しつつある。
5.わが国の戦後の精神医学の教科書,官庁の通達などのほとんどが知能指数による精神薄弱の分類を採用ないし紹介しているが,わが国の精神医学界においてはこの問題についての統一的な見解がまだ確立していない。
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