文献詳細
研究と報告
文献概要
1)攻撃的な1処遇困難受刑者の精神療法過程を報告して若干の考察を加えた。
この若年受刑者においても,攻撃性と強い甘え欲求が緊密に結びついていることが明らかにされた。治療によって彼が攻撃性や盗癖を統禦できるように変化した契機は,自己の未熟な甘え欲求を自覚し,洞察することであったと考えられた。
2)他者に対する対象関係のあり方によって,攻撃者を5つのタイプに分け,若干の考察を試みた。それは,α)対象欠如者,β)不全者,γ)あまえ=攻撃者,δ)エディプス型攻撃者,ε)自我同一性危機攻撃者,の5型である。
3)各型の生育史的対象関係の特徴および攻撃における攻撃者-被害者関係の特徴を素描し,精神療法の可能性に言及した。
この若年受刑者においても,攻撃性と強い甘え欲求が緊密に結びついていることが明らかにされた。治療によって彼が攻撃性や盗癖を統禦できるように変化した契機は,自己の未熟な甘え欲求を自覚し,洞察することであったと考えられた。
2)他者に対する対象関係のあり方によって,攻撃者を5つのタイプに分け,若干の考察を試みた。それは,α)対象欠如者,β)不全者,γ)あまえ=攻撃者,δ)エディプス型攻撃者,ε)自我同一性危機攻撃者,の5型である。
3)各型の生育史的対象関係の特徴および攻撃における攻撃者-被害者関係の特徴を素描し,精神療法の可能性に言及した。
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