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文献詳細

雑誌文献

精神医学13巻7号

1971年07月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病様ついでSMON様症状を呈したSheehan症候群の1例—とくにMexaform投与と発症との関連について

著者: 小宅洋1 長谷川渙2 前田利男2

所属機関: 1新潟大学脳研究所神経病理学部門 2新潟精神病院

ページ範囲:P.721 - P.727

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I.序言
 各種の内分泌疾患で精神症状を呈するものは多いが,Sheehan症候群もヒステリー,精神病,脳炎などと診断されることが多い。また腫瘍などによる以外は,その生存中の診断もかなり困難なようである。
 著者らは,たまたま精神分裂病の疑いで入院加療中にMexaform投与後いわゆるSMON様症状を発現し,副腎皮質ホルモンなどを投与したところ,精神分裂病様症状が劇的に消失したが,剖検によってSheehan症候群であった1例を経験した。ここにその1例を報告し,同時に最近問題となっているQuinoformとSMON様症状発症との関連について,若干の考察をおこないたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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