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研究と報告
精神分裂病様ついでSMON様症状を呈したSheehan症候群の1例—とくにMexaform投与と発症との関連について
著者: 小宅洋1 長谷川渙2 前田利男2
所属機関: 1新潟大学脳研究所神経病理学部門 2新潟精神病院
ページ範囲:P.721 - P.727
文献購入ページに移動各種の内分泌疾患で精神症状を呈するものは多いが,Sheehan症候群もヒステリー,精神病,脳炎などと診断されることが多い。また腫瘍などによる以外は,その生存中の診断もかなり困難なようである。
著者らは,たまたま精神分裂病の疑いで入院加療中にMexaform投与後いわゆるSMON様症状を発現し,副腎皮質ホルモンなどを投与したところ,精神分裂病様症状が劇的に消失したが,剖検によってSheehan症候群であった1例を経験した。ここにその1例を報告し,同時に最近問題となっているQuinoformとSMON様症状発症との関連について,若干の考察をおこないたい。
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