文献詳細
C.P.C. 松沢病院臨床病理検討会記録・1
文献概要
大学紛争が最高潮に達しようとしていた昭和43年秋のことであった。その晩,少しおそくまで病院で書きものをして帰りかけたとき,病理研究室から時ならぬざわめきの声がするので覗いてみると,10人余りの医員たちが幻灯を囲んで,熱心に討議していた。きけば,毎週集まって剖検例についての検討を行なっているとのことであった。
松沢病院の本館,検査室の改築は昭和48年春の予定である。大正8年,巣鴨よりこの地に移転して以来51年間(昭和45年まで)の剖検例は1,470例である。改築を機会に,この貴重な資料を整理し,新しい発足の出発点にしたいというのが,毎週のC. P. C. をはじめた動機だとのことであった。過去においても,折にふれての検討会は行なわれていたし,それらは諸先達の立派な論文として結実したことは周知のとおりであるが,今回のように組織的,系統的な検討をはじめたのは,昭和42年春からであるという。
松沢病院の本館,検査室の改築は昭和48年春の予定である。大正8年,巣鴨よりこの地に移転して以来51年間(昭和45年まで)の剖検例は1,470例である。改築を機会に,この貴重な資料を整理し,新しい発足の出発点にしたいというのが,毎週のC. P. C. をはじめた動機だとのことであった。過去においても,折にふれての検討会は行なわれていたし,それらは諸先達の立派な論文として結実したことは周知のとおりであるが,今回のように組織的,系統的な検討をはじめたのは,昭和42年春からであるという。
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