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文献詳細

雑誌文献

精神医学13巻9号

1971年09月発行

研究と報告

躁うつ病における尿中カテコールアミンならびに尿中17-KS排泄に関する研究

著者: 松本啓1 松下兼介1 神崎康至1 吉田修三1 畠中裕幸1 川池浩二1

所属機関: 1鹿児島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.909 - P.916

文献概要

I.はじめに
 近年,精神疾患の病態生理学的研究が,さかんに行なわれるようになり,精神と身体的変化との関連性が次第に明らかになりつつあり,躁うつ病についても,各種の病態生理学的研究がさかんに行なわれ,特にアミン,電解質代謝が重要視されている。われわれも主として躁うつ病を対象として,その自律神経,内分泌機能検査,ポリグラフ的研究および生化学的研究を行なっており,その病態生理を多角的に把握し,精神と身体的変化の関連を検討している。
 本研究は,上述のごとく躁うつ病の精神生理学的研究の一端として,主として本疾患における尿中カテコールアミンならびに17-KSの排泄を検索するとともに,症状の推移と対比しながら,縦断的に観察し,あわせて,これらの尿中カテコールアミンおよび17-KSに対する向精神薬のおよぼす影響をみる目的で行なった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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