文献詳細
研究と報告
文献概要
前報,青野のsoft patternの定義と性格を明確にした後,精神神経科において,安静閉眼時および睡眠脳波を記録し得た497名について,mitten patternと,安静閉眼時の背景脳波との関連性を検討し,次の結果を得た。
1)各種疾患497例中,131例(26.4%)にmitten patternがみとめられた。この中で,頸椎損傷,精神分裂病には約50%にみられ,次いで多いのが,てんかんであった。精神分裂病では発病初期または症状増悪期などの急性期に多く,慢性期では少なくみとめられた。
2)Mitten pattern出現が,15歳以下でも12例みとめられたが,最も多いのは16歳から30歳までであった。
3)Mitten pattern存在例の43.5%,非存在例の5.5%にsoft patternがみられた。またsoft pattern存在例の74.0%,非存在例の17.6%にmitten patternがみられ,mitten patternとsoft patternの出現に統計的に有意の相関がみとめられた。この相関性は,外傷性頸椎損傷,精神分裂病,てんかんなどに等しくみとめられた。またmitten patternと相関を示して出現するsoft patternの類型では,軽入眠期にみられる第2群が各疾患とも,圧倒的に多かった。
1)各種疾患497例中,131例(26.4%)にmitten patternがみとめられた。この中で,頸椎損傷,精神分裂病には約50%にみられ,次いで多いのが,てんかんであった。精神分裂病では発病初期または症状増悪期などの急性期に多く,慢性期では少なくみとめられた。
2)Mitten pattern出現が,15歳以下でも12例みとめられたが,最も多いのは16歳から30歳までであった。
3)Mitten pattern存在例の43.5%,非存在例の5.5%にsoft patternがみられた。またsoft pattern存在例の74.0%,非存在例の17.6%にmitten patternがみられ,mitten patternとsoft patternの出現に統計的に有意の相関がみとめられた。この相関性は,外傷性頸椎損傷,精神分裂病,てんかんなどに等しくみとめられた。またmitten patternと相関を示して出現するsoft patternの類型では,軽入眠期にみられる第2群が各疾患とも,圧倒的に多かった。
掲載誌情報