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文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻10号

1972年10月発行

文献概要

研究と報告

嗜癖者多発家族の研究

著者: 大原健士郎1 宮里勝政1 本間修2

所属機関: 1慈恵会医科大学精神神経科教室 2多摩川保養院

ページ範囲:P.929 - P.933

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I.はしがき
 アルコール中毒や薬物依存が発現する背景は非常に複雑で,生来性の素質のみを重視することはできないし,そうかといって,環境的因子や心理学的因子のみをとりあげて論ずることもできない。したがって,その病因論も多く,そのいずれもが問題とかかわり合いをもっている。これらについては,後に詳しく考察するつもりであるが,現在,この問題を解明してゆこうとするには,ケースを重ねて,それを多角的に検討してゆくことこそ大切なことと考えられる。ここで報告するケースは,一家族構成員のすべてにアルコール中毒または薬物依存が発現したものであり,われわれは各症例の発病要因を分析検討することにより,家族精神医学的アプローチを試みたいと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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