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文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻10号

1972年10月発行

文献概要

研究と報告

発作性左右障害を呈したてんかんの1例

著者: 丸子一夫1 石下恭子1 高谷雄三1 八島祐子1

所属機関: 1福島県立医科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.935 - P.939

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 発作性に左右障害を訴える20歳,男子のてんかん患者の1例を報告した。患者は発作性に主として,自己の身体についての左右識別が不能となり,要素性幻視発作,向反側性発作および全身性強直-間代性けいれん発作を合併した。Bemegride賦活の脳波上,左半球頭頂・後頭優位の棘徐波結合の発作波を認め,これと一致して左右障害の出現を観察しえた。
 発作性逆転視の現象と比較し,Bentonら13)の左右勾配仮説によって発作性左右障害の発生機制を考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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