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文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻11号

1972年11月発行

文献概要

C.P.C. 松沢病院臨床病理検討会記録・13(最終回)

いわゆる急性致死性緊張病を思わせる臨床症状を示し,脳病理で脳腫脹,急性リンパ球髄膜脳炎の見られた例

著者: 石井毅1 坂本皓哉1 森松義雄2 飯塚礼二3

所属機関: 1都立松沢病院神経病理研究室 2都立神経科学総合研究所 3順天堂大学医学部精神神経科教室

ページ範囲:P.1043 - P.1047

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I.まえがき
 激しい緊張病興奮がつづいて,死亡する症例はきわめてまれではあるが,報告があり,急性致死性緊張病とよばれてきた。一方,一見そのように見えて,実は症状精神病あるいは脳器質疾患であることも多いであろう。報告する症例は臨床的には致死性緊張病の病像を呈したが,末期意識混濁を起こして死亡し,剖検で脳腫脹,急性びまん性リンパ球脳炎の所見を見出した。致死性緊張病,脳腫脹,リンパ球脳炎の臨床について考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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