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特集 精神障害者の動態
臨床と衛生行政と福祉行政の接点から—福祉事務所への技術援助活動を中心に
著者: 佐々木雄司1
所属機関: 1埼玉県精神衛生センター
ページ範囲:P.1087 - P.1094
文献購入ページに移動I.はじめに
2年前の本特集号で,私は,東京における4年間の保健所への技術援助活動の展開の記述を試みた。これは,“エッセイ”とも読み過ごされたかもしれない。しかし私としては,臨床精神医学と公衆衛生と衛生行政との接点における精神衛生センターとしての,“数字を伴わぬ”実践的研究の1サンプルを提示したつもりであった。今回は,継続的に関与した地区特性を異にする3保健所に焦点をしぼり,その保健所資料の比較分析を通し“数宇を駆使”して事例性casenessに関する問題提起を行なう予定であった。しかし,私自身を含めた関係職員の転任などの事情もあり,資料整理が大幅に遅れたため,テーマの変更を余儀なくされた。
本テーマは,すでにその一部は,協同研究の精神衛生相談員(牧野直子・六反田幸子・東条敏子)とともに,全国PSW大会(1969)・東京都衛生局学会(1970)に発表された。しかし,限定された領域の関係者の耳目に触れたのみにとどまったので,より広い発表のチャンスを心掛けていた資料でもある。
2年前の本特集号で,私は,東京における4年間の保健所への技術援助活動の展開の記述を試みた。これは,“エッセイ”とも読み過ごされたかもしれない。しかし私としては,臨床精神医学と公衆衛生と衛生行政との接点における精神衛生センターとしての,“数字を伴わぬ”実践的研究の1サンプルを提示したつもりであった。今回は,継続的に関与した地区特性を異にする3保健所に焦点をしぼり,その保健所資料の比較分析を通し“数宇を駆使”して事例性casenessに関する問題提起を行なう予定であった。しかし,私自身を含めた関係職員の転任などの事情もあり,資料整理が大幅に遅れたため,テーマの変更を余儀なくされた。
本テーマは,すでにその一部は,協同研究の精神衛生相談員(牧野直子・六反田幸子・東条敏子)とともに,全国PSW大会(1969)・東京都衛生局学会(1970)に発表された。しかし,限定された領域の関係者の耳目に触れたのみにとどまったので,より広い発表のチャンスを心掛けていた資料でもある。
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