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文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻2号

1972年02月発行

研究と報告

新しい向精神薬Y-4153の臨床評価—二重盲検法によるChlorpromazineとの効果比較

著者: 小野寺勇夫1 岡本康夫1 伊藤耕三2 石金昌晴2

所属機関: 1札幌岡本病院 2札幌花園病院

ページ範囲:P.175 - P.183

文献概要

I.はじめに
 これまで数多くの向精神薬が開発されてきたが日常診療の中でしばしば困難さを感じる欠陥分裂病や陳旧性分裂病の症状のうち,とくに感情鈍麻や自発性減退に対する強力な治療薬を有していないのが現状である。
 今回われわれは新しい向精神薬Y-4153について治験する機会を得た。Y-4153は吉富製薬研究所でcarpipramine(以下CPPと省略)に引き続き合成研究された向精神薬で,図1に示したごとき構造式を有する。薬理学的にはアポモルヒネ拮抗作用などのいわゆるneuroleptic potencyはCPPよりも約2〜3倍強力な化合物である1)2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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