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文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻4号

1972年04月発行

文献概要

研究と報告

オプタリドンOptalidon中毒について

著者: 上野陽三1 渡辺治道1 山崎学1 露木新作2 萩原信義13

所属機関: 1日本大学医学部神経科教室 2慈雲堂病院 3東京足立病院

ページ範囲:P.339 - P.347

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I.はしがき
 近年薬物依存の種類および患者の増加とともに,従来あまりその対象とされなかった薬物までも,依存の対象とされるようになってきている。既に麻薬類は別として,methaqualone(Hyminal),ethynamate(Valamin),hexobarbitalum(Cyclopan)などの眠剤,麻酔剤や,シンナー,ボンドなどに至る各種の薬物依存については,知られているところであるが,さらに鎮痛剤のごときも依存の対象とされるに至っている。われわれは最近,鎮痛剤として市販(昭和40年7月より)されているオブタリドンOptalidonの急性中毒1例と慢性中毒7例とを診療する機会を得たので,それらの症例について報告し,併せてこの種の薬物依存の増加の傾向についての注意を促したいと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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