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研究と報告
オプタリドンOptalidon中毒について
著者: 上野陽三1 渡辺治道1 山崎学1 露木新作2 萩原信義13
所属機関: 1日本大学医学部神経科教室 2慈雲堂病院 3東京足立病院
ページ範囲:P.339 - P.347
文献購入ページに移動近年薬物依存の種類および患者の増加とともに,従来あまりその対象とされなかった薬物までも,依存の対象とされるようになってきている。既に麻薬類は別として,methaqualone(Hyminal),ethynamate(Valamin),hexobarbitalum(Cyclopan)などの眠剤,麻酔剤や,シンナー,ボンドなどに至る各種の薬物依存については,知られているところであるが,さらに鎮痛剤のごときも依存の対象とされるに至っている。われわれは最近,鎮痛剤として市販(昭和40年7月より)されているオブタリドンOptalidonの急性中毒1例と慢性中毒7例とを診療する機会を得たので,それらの症例について報告し,併せてこの種の薬物依存の増加の傾向についての注意を促したいと考える。
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