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研究と報告
二重盲検法,逐次検定法によるOxazolamの薬効検定(神経症に対する効果判定)—とくにその催眠作用について
著者: 山根秀夫1
所属機関: 1京都府立医科大学神経精神科学教室
ページ範囲:P.365 - P.369
文献購入ページに移動I.はじめに
日常の診療において,神経症の薬物療法の中心は,diazepam(以下Diと略す)および,chlordiazepoxide(以下Chと略す)であるのが現状であるが,もし副作用がこれら薬剤より軽微で,効果がこれらと同等またはそれ以上の新しいminortranquilizerが出れば,神経症の治療に大変好都合なことである。
Oxazolam(以下Oxと略す,その構造式は図1)にすでに各科での臨床治験が相当報告されているがそれらを読むとかなり上記の要求を満足させる薬剤であるかのようである。しかしOxをDiやChと比較した報告は意外と少ない。今回,わわわれは,三共株式会社より提供を受けたOxをDiと二重盲検,逐次検定法で比較してみたので,その結果の報告とこれまでの治験報告をあわせ考察を加えてみたい。
日常の診療において,神経症の薬物療法の中心は,diazepam(以下Diと略す)および,chlordiazepoxide(以下Chと略す)であるのが現状であるが,もし副作用がこれら薬剤より軽微で,効果がこれらと同等またはそれ以上の新しいminortranquilizerが出れば,神経症の治療に大変好都合なことである。
Oxazolam(以下Oxと略す,その構造式は図1)にすでに各科での臨床治験が相当報告されているがそれらを読むとかなり上記の要求を満足させる薬剤であるかのようである。しかしOxをDiやChと比較した報告は意外と少ない。今回,わわわれは,三共株式会社より提供を受けたOxをDiと二重盲検,逐次検定法で比較してみたので,その結果の報告とこれまでの治験報告をあわせ考察を加えてみたい。
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