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文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻5号

1972年05月発行

文献概要

特集 てんかん分類へのアプローチ

小発作

著者: 関亨1 福山幸夫1

所属機関: 1東京女子医科大学小児科学教室

ページ範囲:P.397 - P.406

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I.序言
 Grand mal(major epilepsy),petit mal(minor epilepsy)の概念は,てんかんの歴史と同様に古いものであり,発作の重さの差異に基づいてわけられていた。grand malは意識喪失を伴う強直性間代性の要素を持つけいれんの意味であり,petit malはそれ以外のあらゆる不完全なてんかん発作を含めて用いられていた。したがって,petit malの概念はきわめて明確さを欠くものであった。さらに,absence,pyknolepsyの用語も用いられ,一層混乱を加えた。しかし,脳波の出現とその応用によるてんかん研究の飛躍的な進歩により,急速にその意味は整理され現在にいたっている。
 そこで,petit mal,absence,pyknolepsyの概念の歴史的変遷の概要を述べ,ついで小発作群の分類,Lennox症候群,純粋小発作,いわゆる中心脳性発作群の発生機序に関する病態生理的学検討などにつき自験例をまじえ述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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