文献詳細
特集 てんかん分類へのアプローチ
文献概要
関享氏の報告に続いて行なわれた討論は,大きく二つの方向に向かうものであったといえるだろう。ひとつは,いわゆるspike and wave complexと呼ばれる発作波型が,従来から記載されている広義の小発作にどの程度対応すると考えたらよいか,という問題であった。もうひとつは,臨床発作症状から考えて「小発作」と考えがたいものにspike and wave complexが出現する場合があって,ここでこの発作放電の脳内過程の持つ意味が問われなければならないということであった。これらは,本課題のいわば表と裏をなすもので,論議がそれぞれ交錯し,ゆきつ戻りつしたのも当然といってよい。これら論議のあとを克明にたどって行く方が,実際に興味が湧くし,問題点を考えるうえによりよいのかも知れない。ページ数の関係もあるので,私なりに括めさせていただくことを,まずお許し願っておきたい。
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