icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻6号

1972年06月発行

文献概要

研究と報告

遁走の力動的構造分析

著者: 小林亮三1

所属機関: 1国立札幌病院精神科神経科

ページ範囲:P.549 - P.555

文献購入ページに移動
I.はじめに
 従来から遁走はその突発的な発症のためにいゆる衝動行為にかぞえられ,「基礎疾患」の一症状として症候論的に,あるいは心理学的に研究されてきた。このことはあとにのべる研究の歴史で明らかにされる。
 しかしこのような方法論でとらえられた遁走は,疾病論の擁護と確立あるいは心理学的機制の解明には役立ったが,反面,遁走という行為そのものの意味は見逃され,究明されることのないままに経過してきたように思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら