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文献詳細

雑誌文献

精神医学14巻7号

1972年07月発行

研究と報告

内科外来における抑うつ症—某スラム地域での観察

著者: 宮田祥子1

所属機関: 1京都大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.605 - P.613

文献概要

I.はじめに
 地域での内科,外科,整形外科などを標榜する一般外来診療所においても,精神神経科的治療を必要とする患者が相当数みられることは,近年わが国においても注目されつつあるところである。著者は,専門は精神科であるが,昭和44年より,京都市内の某スラム地域の一般外来診療所において内科診療担当者として患者に接し精神医学的に観察する機会を得た。そしてその経験から,精神医学的診断を要した患者の中ではaffective disorders圏に属するものがきわめて多いという印象を持った。したがってこの点を確認すべく,昭和46年1月から6月までの期間をかぎり,あらためてできるだけ入念な観察を行なってみた。以下はその報告である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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