文献詳細
文献概要
研究と報告
偽性副甲状腺機能低下症の1例—とくにその発作と心因性要因との関連性について
著者: 宮本宣博1 浮田義一郎1 門林岩雄1 田中穂積1
所属機関: 1京都府立医科大学精神神経科
ページ範囲:P.747 - P.753
文献購入ページに移動副甲状腺機能低下にみられる精神異常については,1907年のFrankl-Hochwartの報告以来,主として術後副甲状腺機能低下症(postoperativehypoparathyroidism)および特発性副甲状腺機能低下症(idiopathic hypoparathyroidism)に関しての諸家の報告が記載されているが,今回末梢神経系の被刺激性亢進と解されているところのテタニー発作が,心因性に強く影響されて頻発した偽性副甲状腺機能低下症(pseudohypoparathyroidism)の症例を経験したので報告する。
掲載誌情報