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座談会
戦中・戦後の精神病院の歩み—第2部
著者: 西尾友三郎1 後藤彰夫2 菅修3 臺弘4 元吉功5 立津政順6 加藤伸勝7 長坂五朗8
所属機関: 1国立療養所久里浜病院 2都立松沢病院 3国立コロニーのぞみ園 4東京大学医学部精神医学 5明治学院大学社会学部 6熊本大学医学部精神神経科 7京都府立医科大学精神神経科 8浅香山病院精神科
ページ範囲:P.784 - P.795
文献購入ページに移動西尾 精神衛生法などについてはひとまずこれくらいにして,つぎに,それに関連して治療の変遷とか,症状の変遷について触れてみたいと思います。先に立津先生が出された治療や症状の変遷などは,これは何かと関係があるのでしょうか。
立津 私の記憶に間違いがなければ,戦後そういった激しい興奮とか,文字どおりの昏迷状態というような高度な症状は非常に少なくなったように思うんです。それに加えて薬物療法が入ってきたんですね。そこで医者も看護者も,さらに気持ちの余裕が出て,全体に看護,あるいは治療をしようというゆとりができたように思うんです。そこから生活指導とか作業療法が非常に活発になってきたんじゃないでしょうか。
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