文献詳細
短報
文献概要
I.はじめに
薬物療法が主体を占める今日の精神科医療において,電撃療法はもはや,最も有用な治療法とはいえなくなったが,その速効性などから,依然として,重宝な治療法であるばかりではなく,場合によって,薬物療法が行ないにくいときには,捨て難い威力を発揮することがある。筆者は改良した技法による一側性電撃療法(一側性ECT)を,「精神医学」第13巻,第3号に紹介したが,1971年秋より,実際に一側性ECTを試みた結果,二,三の特記すべき点を認めたので,一側性ECTを行なった自験例のうち,その点をよく伝えていると思える症例を2例報告する。
薬物療法が主体を占める今日の精神科医療において,電撃療法はもはや,最も有用な治療法とはいえなくなったが,その速効性などから,依然として,重宝な治療法であるばかりではなく,場合によって,薬物療法が行ないにくいときには,捨て難い威力を発揮することがある。筆者は改良した技法による一側性電撃療法(一側性ECT)を,「精神医学」第13巻,第3号に紹介したが,1971年秋より,実際に一側性ECTを試みた結果,二,三の特記すべき点を認めたので,一側性ECTを行なった自験例のうち,その点をよく伝えていると思える症例を2例報告する。
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