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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻1号

1973年01月発行

研究と報告

転任を契機として発病した教員のうつ病について

著者: 平山正実1

所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室 2三楽病院

ページ範囲:P.27 - P.37

文献概要

I.はじめに
 引っ越し,留学,旅行,昇進,転任など家庭や職場におけるさまざまな状況の変化を契機としてうつ病がひき起こされるということは,多くの精神科医によって記述されてきたが,本論文ではとくに教員という特殊な職域に属しているものが転任にさいしてうつ病(あるいはうつ状態)を呈するメカニズムを,生活史や社会的背景ならびに発病状況などを考慮に入れながら検討しようと試みた。
 とくに教員という職種を取り上げた理由は,まず第1に,筆者が診療する機会をもった三楽病院が東京都立の学校(聾唖盲学校,幼稚園,小学校,中学校,高校,大学)に籍を置く教員およびそこで働く職員と東京都立の公立機関で働く職員ならびにその家族を対象とする職域病院であったため,このような症例に接する機会が多かったためである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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