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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻1号

1973年01月発行

文献概要

研究と報告

Medazepam(S-804)の効果に関する研究—Microvibrationを中心として

著者: 元田克己1 柴田道二1 柴田出1

所属機関: 1聖ルチア病院

ページ範囲:P.97 - P.102

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I.はじめに
 Medazepam(以下,S-804と略称)に関するこれまでの臨床結果の中で,Reimer(1968)4)は,diazepamにみられる著しい筋弛緩作用は,本剤では認められないのが特徴であると述べている。市丸ら1)(1970),西園ら2)(1970)や,田中ら5)(1970)は,S-804を神経症や心身症の患者に試み,自律神経不安定症状・精神不安・恐怖症状・抑うつ症状などに対し,chlordiazepoxidoやdiazepamよりも有効であることを報告している。
 われわれは,このたびシオノギ製薬K. K. よりS-804の提供をうけたので,回復期にある精神分裂病患者(以下,分裂病患者と略称)に試みmicrovibration(以下,MVと略称)と臨床症状の面から,S-804の効果を確かめる研究を行なった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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