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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻11号

1973年11月発行

研究と報告

分裂病者の結婚について

著者: 下山敦士1 洲脇寛1

所属機関: 1慈圭病院

ページ範囲:P.1177 - P.1184

文献概要

I.緒言
 精神分裂病を体験した結婚適齢期にある患者,およびその家族にとって,結婚問題はさけることのできない大きな難関であると思われる。さまざまな事柄,たとえば,どの程度心理的肉体的負担に耐えられるかということ,共感性,経済能力,配偶者のこと,遺伝に関することなど,考慮に入れねばならない要素が多い。ところが実際の臨床場面で結婚に関する質問が出たとき,精神科医としてどのように回答してよいかとまどうことが多い。遺伝に関する資料を除けば,分裂病者の結婚に関する文献はきわめて乏しく,参考としうるものは少ない。
 そこで,入院を経験し,その後結婚した分裂病者の追跡調査を行ない,この問題の側面に光をあててみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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