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研究と報告
分裂病者の結婚について
著者: 下山敦士1 洲脇寛1
所属機関: 1慈圭病院
ページ範囲:P.1177 - P.1184
文献購入ページに移動I.緒言
精神分裂病を体験した結婚適齢期にある患者,およびその家族にとって,結婚問題はさけることのできない大きな難関であると思われる。さまざまな事柄,たとえば,どの程度心理的肉体的負担に耐えられるかということ,共感性,経済能力,配偶者のこと,遺伝に関することなど,考慮に入れねばならない要素が多い。ところが実際の臨床場面で結婚に関する質問が出たとき,精神科医としてどのように回答してよいかとまどうことが多い。遺伝に関する資料を除けば,分裂病者の結婚に関する文献はきわめて乏しく,参考としうるものは少ない。
そこで,入院を経験し,その後結婚した分裂病者の追跡調査を行ない,この問題の側面に光をあててみた。
精神分裂病を体験した結婚適齢期にある患者,およびその家族にとって,結婚問題はさけることのできない大きな難関であると思われる。さまざまな事柄,たとえば,どの程度心理的肉体的負担に耐えられるかということ,共感性,経済能力,配偶者のこと,遺伝に関することなど,考慮に入れねばならない要素が多い。ところが実際の臨床場面で結婚に関する質問が出たとき,精神科医としてどのように回答してよいかとまどうことが多い。遺伝に関する資料を除けば,分裂病者の結婚に関する文献はきわめて乏しく,参考としうるものは少ない。
そこで,入院を経験し,その後結婚した分裂病者の追跡調査を行ない,この問題の側面に光をあててみた。
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