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文献概要
研究と報告
うつ病に対するL-DOPAの効果に関する研究
著者: 西川喜作1 大嶺繁二1 鹿島晴雄1
所属機関: 1国立千葉病院精神神経科
ページ範囲:P.1213 - P.1222
文献購入ページに移動I.はじめに
パーキンソン病に対しL-DOPAが治療効果があると報告したのはCotziasら1)(1967)であり,その後多くの報告がなされた。線状体や黒質などの錐体外路系にはドーパミンが大量に存在し2),パーキンソン病患者の脳には,その部分にドーパミンが著しく減少していること3)が明らかになってからである。
L-DOPAはパーキンソン病に対して,ことにその無動および寡動に効果があり,筋強剛,日常活動障害および抑うつ傾向などにも効果があることが知られており,1965年Coppenら4)はMono-amine-Oxidase(M. A. O.)とともにL-DOPAの投与がうつ病に対して効果があると報告した。その後Goodwinら5)は1970年9例の患者にdecarboxylase inhibitorとL-DOPAを併用して報告し,うち3例に著効を得たと報告した。
パーキンソン病に対しL-DOPAが治療効果があると報告したのはCotziasら1)(1967)であり,その後多くの報告がなされた。線状体や黒質などの錐体外路系にはドーパミンが大量に存在し2),パーキンソン病患者の脳には,その部分にドーパミンが著しく減少していること3)が明らかになってからである。
L-DOPAはパーキンソン病に対して,ことにその無動および寡動に効果があり,筋強剛,日常活動障害および抑うつ傾向などにも効果があることが知られており,1965年Coppenら4)はMono-amine-Oxidase(M. A. O.)とともにL-DOPAの投与がうつ病に対して効果があると報告した。その後Goodwinら5)は1970年9例の患者にdecarboxylase inhibitorとL-DOPAを併用して報告し,うち3例に著効を得たと報告した。
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