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特集 精神障害と家族 紹介
家族精神療法と家族研究—概要について
著者: 高臣武史1
所属機関: 1国立精神衛生研究所
ページ範囲:P.1260 - P.1260
文献購入ページに移動 1971年「精神分裂病の精神療法」に関する第4回国際シンポジウムがフィンランドで催された。7年前の第3回シンポジウムにくらべて大きな特徴の1つは,編者も強調しているように,分裂病患者の家族とコミュニティへの関心が高まったことであった。第3回シンポジウムでは家族に関する報告は1つだけで,環境療法については1つもなかったが,今回は全部で44報告のうち,家族に関するものは10,コミュニティと親族に関するもの9,個人精神療法に関するものが6論文であった。
これは主催国の代表であり,編者でもあるAlanenともう1人の編者Rubinsteinの2人が家族研究者であったことと無関係ではないかもしれないが,分裂病を対人関係の障害としてとらえたばあい,患者がその一員である家族やコミュニティに関心をむけることも当然であろう。
これは主催国の代表であり,編者でもあるAlanenともう1人の編者Rubinsteinの2人が家族研究者であったことと無関係ではないかもしれないが,分裂病を対人関係の障害としてとらえたばあい,患者がその一員である家族やコミュニティに関心をむけることも当然であろう。
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