文献詳細
文献概要
研究と報告
Muリズムの家族出現
著者: 越野好文1 大塚良作1
所属機関: 1金沢大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.243 - P.250
文献購入ページに移動 (1)Muリズムを有する患者29人の家族47人(父;13人,母;26人,同胞;8人)の脳波記録を行なった。
(2)発端者以外に他に少なくとも1人以上のMuリズムを有する家族構成員が認められたのは14家族であった。
(3)同胞ならびに両親と比較的多勢の家族構成員の脳波を記録できた12家族のうち8家族に発端者以外にもMuリズムを有する人がいた。
(4)父親では13人中1人のみにMuリズムを認めた。母親では26人中12人に,同胞では8人中5人にMuリズムを認め,この両者にMuリズムの出現が多いことが知られた。
(5)Muリズムは遺伝によって規定されるものが多く,その遺伝形式として常染色体優勢遺伝を考えた。
(6)脳波パターンの家族出現・遺伝について文献的考察を加えた。
(2)発端者以外に他に少なくとも1人以上のMuリズムを有する家族構成員が認められたのは14家族であった。
(3)同胞ならびに両親と比較的多勢の家族構成員の脳波を記録できた12家族のうち8家族に発端者以外にもMuリズムを有する人がいた。
(4)父親では13人中1人のみにMuリズムを認めた。母親では26人中12人に,同胞では8人中5人にMuリズムを認め,この両者にMuリズムの出現が多いことが知られた。
(5)Muリズムは遺伝によって規定されるものが多く,その遺伝形式として常染色体優勢遺伝を考えた。
(6)脳波パターンの家族出現・遺伝について文献的考察を加えた。
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