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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻5号

1973年05月発行

文献概要

展望

医薬原精神障害

著者: 融道男1

所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.480 - P.496

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I.はじめに
 戦後の混乱期にわが国で蔓延したヒロポン(methamphetamine)中毒が精神障害を起こすことから,立津ら73)によって多数の症例が集められ精力的な研究がなされた。昨今は精神科臨床で覚醒剤中毒をみることはほとんどなくなったが,その後の薬物のめざましい開発にともない,市販薬あるいは医師の処方薬によって精神症状を生じた例が時に報告され,一つの問題となっている。
 本稿では今までに主としてわが国で発表された,薬によって精神症状を生じた例を医薬原精神障害として集め,その発現頻度,精神症状の特徴を述べ,また成因を考えてみるために動物で得られた生化学的なデータなどの概観を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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