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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻5号

1973年05月発行

文献概要

研究と報告

周期性反復性焦点性放電を示した1症例

著者: 児玉久1 木村進匡1 今田寛睦1

所属機関: 1広島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.511 - P.519

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I.はじめに
 周期性反復性焦点性放電Periodically Recurring Focal Discharge(以下P. R. F. D. とする)については,1965年Hughes, J. R. ら1)によって報告されたのが最初であるが,これは頭皮上脳波において焦点性発作波が外部からのどのような刺激にも反応せず,ある一定の期間ほとんど連続して律動的に出現し,しかも他の部位へ波及することのない特有な脳波所見である。これとほぼ同様の所見はChatrian, G. E. ら2,11)によって,pseudo-rhythmic reccurent sharp wavesあるいはperiodic lateralizedepileptiform dischargeとして報告されており,最近では細川4)が特異な焦点性棘波の連続を示す類似の症例を報告している。Hughes, J. R. ら1)によると,このような特有な焦点性放電を示す例は,わずか0.13%にすぎないといい,きわあて稀な興味ある例と思われる。最近著者らはP. R. F. D. と思われる特異な所見を示す1症例を得たので,ここに報告し若干の考察を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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