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研究と報告
当初分裂病様症状を呈したBehçet's Syndromeの5症例
著者: 真銅良吉1
所属機関: 1平松病院
ページ範囲:P.635 - P.640
文献購入ページに移動I.はじめに
Behçet's Syndromeの精神症状は時に内因性精神病との鑑別がむずかしいといわれる。そこでこのたび,初期に内因性精神病と診断され,その後Neuro-Behçet's Syndromeと改められた5生存例につき臨床像を検討した。全例が経過中に知能障害,意識障害などの器質性精神疾患の特徴を持ちそのうち1例は身体的には口腔内アフタ,陰部潰瘍,眼症状の3徴の揃った典型例で,他の4例は3徴のうち2つを備え臨床診断の支持される1)症列である(表1)。
Behçet's Syndromeの精神症状は時に内因性精神病との鑑別がむずかしいといわれる。そこでこのたび,初期に内因性精神病と診断され,その後Neuro-Behçet's Syndromeと改められた5生存例につき臨床像を検討した。全例が経過中に知能障害,意識障害などの器質性精神疾患の特徴を持ちそのうち1例は身体的には口腔内アフタ,陰部潰瘍,眼症状の3徴の揃った典型例で,他の4例は3徴のうち2つを備え臨床診断の支持される1)症列である(表1)。
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