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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻7号

1973年07月発行

巻頭言

チームによる医療の促進

著者: 更井啓介1

所属機関: 1広島大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.694 - P.695

文献概要

 ここ二千年来医療は主として医師と看護婦によって行なわれてきたので,それらに対する教育は一応形をなしてきている。しかし,その数は不足しており教育制度に関してはなお多くの問題が残されている。そのうえ最近の医療技術の進歩はめざましく,各種の機械や技術が医学界に導入され,それに応じて多くの医療技術員を必要とするに至った。
 ところで,官公立病院では古い規則や公務員削減法にひっかかって,せっかく最新の優秀な器械が購入されても,それを使用する技術員が雇えないので,運用できないといった不合理な現象が起こっている。むしろすぐれた私立の施設では自由に技術員が雇えるので効率よく医療が行なわれる傾向がある。それはともかくとして,今日では少し大きな病院で能率的かつ合理的に病院を運営し,十分患者に満足のいくサービスをしようとすると,医師以外のいわゆるパラメジカル・スタッフの補助がなければやってゆけなくなっているのが実情である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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