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Relationship of patient background characteristics to efficacy of pharmacotherapy in depression
著者: 上島国利1
所属機関: 1慶大精神神経医学
ページ範囲:P.751 - P.751
文献購入ページに移動 さまざまな精神疾患の治療に対する反応を予測する変数の研究は決して新しくはない。現在までにうつ病の薬理学的研究では患者群を現在症,臨床経過,診断,重篤度等で鑑別しあるいはうつ病の治療における数種の薬剤の相対的効果をテストしているものが大部分である。本論文では163名のうつ病患者に1日100〜200mgのamitriptylineを投与し,Raskin 3-point depression scaleで毎週評価し,治療前の患者の背景の特徴(社会経済的・人口動態的・以前の精神状態)と,その臨床効果との相関を調べている。Raskin 3-point depression scaleは,患者の言語的訴え,医師の面接中の患者の行動,二次的なうつ病の症状の3要素からなり,それぞれ1〜5点で評価し,総点は一番重篤な時15点,症状のない時3点となる。症状減少率は次の式で計算した。
開始時の総点-最終総点/開始時の総点-3×100
治療効果により患者を次の3群に分類した。(1)非反応群:6週間でも症状減少率が50%以下のもの,(2)乏反応群:50%〜65%の減少率,(3)著明反応群:65%以上の減少を示したもの。その結果80%以上の患者が4週間以内に50%以上の減少を示し,49名は1週間以内にすでに50%以上の症状の減少を示した(早期反応群)。
開始時の総点-最終総点/開始時の総点-3×100
治療効果により患者を次の3群に分類した。(1)非反応群:6週間でも症状減少率が50%以下のもの,(2)乏反応群:50%〜65%の減少率,(3)著明反応群:65%以上の減少を示したもの。その結果80%以上の患者が4週間以内に50%以上の減少を示し,49名は1週間以内にすでに50%以上の症状の減少を示した(早期反応群)。
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