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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻7号

1973年07月発行

研究と報告

D-40 TA(Triazolobenzodiazepine誘導体)の使用経験—不眠に対する臨床治験と正常睡眠への影響

著者: 種田真砂雄12 村崎光邦2 小口徹2 佐藤喜一郎2 望月保則2 原俊夫2

所属機関: 1北里大学医学部臨床検査部脳波室 2北里大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.771 - P.780

文献概要

I.はじめに
 Benzodiazepine誘導体が睡眠導入剤として臨床面に活用されてすでに3年余になる。なかでもnitrazepamは,その抗不安作用や抗けいれん作用のほかに催眠作用がすぐれているところより,臨床各科で不眠に対して日常的に使用されている。
 最近,わが国において合成に成功したD-40 TAもbenzodiazepine誘導体と同じ薬理作用スペクトラムをもつtriazolobenzodiazepine誘導体であり(図1,表1),その基礎実験より,強力な静穏・馴化作用,睡眠誘起,睡眠増強作用,筋弛緩作用および抗けいれん作用を持ち,とくにサルにおける静穏作用,睡眠作用ではdiazepamの2.5〜5倍,nitrazepamの1〜2倍強い作用が認められた1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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