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文献詳細

雑誌文献

精神医学15巻9号

1973年09月発行

研究と報告

精神医学教育—とくに卒後教育について

著者: 土居健郎1

所属機関: 1東京大学医学部精神衛生学教室

ページ範囲:P.967 - P.973

文献概要

I.まえがき
 この小論は,とくに卒後教育に重点をおくつもりである。というのは私自身,医学生の卒前教育にはたずさわっていないが,卒後教育については過去10年間,公式非公式に,なにがしかのことはやってきたので,発言の資格ぐらいはあるだろうと思うからである。実際私にはこの小論を書くにあたって,自分の経験以外には何も準拠とするものがなかった。なお以下に見るごとく日本における卒後教育の現況と理念に分けて論ずるが,私自身実際に実情を調査したことがあるわけではない。またこのような調査を本格的になしたものが他にあるとも聞いていない。私の知る限りでは,アンケート調査に基づいた卒後教育についての1報告1)があるのみである。なお教育理念についての文献も,私が不勉強なためかもしれないが,ついぞ目にした憶えがない。したがって,以下に述べることは,まったく私の個人的経験に基づくものであることを,前以ておことわりしておこう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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