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文献概要
研究と報告
Chlorpromazine服用時の心電図変化と血中濃度の関係
著者: 栗岡良幸1
所属機関: 1阪奈サナトリウム
ページ範囲:P.1001 - P.1009
文献購入ページに移動I.緒言
著者は先にchlorpromazine(CPZ)服用患者の心電図を調べ,高頻度に異常心電図の出現することを報告し,CPZの血中濃度と関係があることを示唆した1)。今回CPZ服用患者のCPZ血漿濃度(以下血中濃度と記す)をelectron capture detector付gas chromatographyで測定し,同時に心電図検査を行ない,この両者の相関性を迫求したところ,きわめて密接な関係のあることが判明したのでその概要を述べ,臨床的意義について考察を行なったので,諸家のご批判を仰ぎたい所存である。
著者は先にchlorpromazine(CPZ)服用患者の心電図を調べ,高頻度に異常心電図の出現することを報告し,CPZの血中濃度と関係があることを示唆した1)。今回CPZ服用患者のCPZ血漿濃度(以下血中濃度と記す)をelectron capture detector付gas chromatographyで測定し,同時に心電図検査を行ない,この両者の相関性を迫求したところ,きわめて密接な関係のあることが判明したのでその概要を述べ,臨床的意義について考察を行なったので,諸家のご批判を仰ぎたい所存である。
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