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文献詳細

雑誌文献

精神医学16巻1号

1974年01月発行

文献概要

研究と報告

十勝沖地震時における精神障害者群の反応—正常者群,結核患者群および一般内科患者群との比較

著者: 大平常元1 加藤正實2 福田守孝3

所属機関: 1東北大学医学部精神医学教室 2千歳篠田病院 3市立函館病院

ページ範囲:P.31 - P.39

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I.はじめに
 地震時における精神障害者の反応についての記載は,必ずしも多いものではないが,その中で,Araska地震時における体験から,精神障害者が,むしろ「まとまった行動をとり,協調的であった」というBowman, K. M. 1)の短信的な記載は,われわれには印象深い記憶として残っていた。
 昭和43年5月16日午前,われわれはたまたま十勝沖地震を,函館市内の一精神病院内で体験し,精神障害者の行動を観察することができたが,やはり意外に混乱が少なかったという印象を受けたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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