文献詳細
研究と報告
文献概要
I.はじめに
結節硬化症は現在ではその出現頻度として稀な疾患とは考えられていない。とくにその臨床症状を持つものの診断は容易であって,その身体的所見に関する報告は数多い。
しかし本疾患の精神症状に関連した報告は精神薄弱をめぐる問題を除けば比較的少ない。その中では情動障害や緊張病性興奮状態が主として観察されていて,慢性の幻覚妄想状態についての報告はきわめて稀である。
結節硬化症は現在ではその出現頻度として稀な疾患とは考えられていない。とくにその臨床症状を持つものの診断は容易であって,その身体的所見に関する報告は数多い。
しかし本疾患の精神症状に関連した報告は精神薄弱をめぐる問題を除けば比較的少ない。その中では情動障害や緊張病性興奮状態が主として観察されていて,慢性の幻覚妄想状態についての報告はきわめて稀である。
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