文献詳細
文献概要
研究と報告
禁断症状を示した慢性Chlordiazepoxide中毒の3例
著者: 林泰明1 東恒子1 門田耕一1
所属機関: 1国立岡山病院神経科
ページ範囲:P.77 - P.82
文献購入ページに移動昭和38年に睡眠薬の一般市販が規制されるようになったが,これにかわっていわゆるminortranquilizerが乱用される傾向にあることについて,早くから警告がなされていた。なかでもmeprobamateについては,奥村らの禁断症状を呈した症例の報告1)以来,多数の慢性meprobamate中毒の症例が報告2〜4)されてきた。
そして昭和46年に至ってようやくminor tranquilizerも厚生省により要指示薬に指定されたが,その効果については,なお十分な注意と努力を要するものと思われる。
掲載誌情報