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展望
芸術療法の発展と,その現況
著者: 岩井寛1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学精神神経科
ページ範囲:P.842 - P.854
文献購入ページに移動I.はじめに
近来,精神科治療は,精神病院におけるグループ療法やレク療法をはじめとして,精神分析療法,ロゴテラピー,自律訓練法,行動療法,交流分析などの精神療法に,日本独自の精神療法である森田療法や内観療法を加え,百花撩乱の趣がある。
このような精神科治療のなかで,芸術療法はその療法の特殊性もあって,他の療法ほどには急速な普及をみせなかったが,最近ではこの療法に関心を抱くものも多くなり,また,実際に治療技法としてこれを用いる者も増加した。そこで,芸術療法ができあがってきた歴史を考え,芸術療法という概念を明らかにしつつ,現在実際に施行されている芸術療法の在りかたに照明をあて,さらに今後の芸術療法発展の予測を試みることにしよう。
近来,精神科治療は,精神病院におけるグループ療法やレク療法をはじめとして,精神分析療法,ロゴテラピー,自律訓練法,行動療法,交流分析などの精神療法に,日本独自の精神療法である森田療法や内観療法を加え,百花撩乱の趣がある。
このような精神科治療のなかで,芸術療法はその療法の特殊性もあって,他の療法ほどには急速な普及をみせなかったが,最近ではこの療法に関心を抱くものも多くなり,また,実際に治療技法としてこれを用いる者も増加した。そこで,芸術療法ができあがってきた歴史を考え,芸術療法という概念を明らかにしつつ,現在実際に施行されている芸術療法の在りかたに照明をあて,さらに今後の芸術療法発展の予測を試みることにしよう。
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