icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学16巻10号

1974年10月発行

文献概要

展望

芸術療法の発展と,その現況

著者: 岩井寛1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学精神神経科

ページ範囲:P.842 - P.854

文献購入ページに移動
I.はじめに
 近来,精神科治療は,精神病院におけるグループ療法やレク療法をはじめとして,精神分析療法,ロゴテラピー,自律訓練法,行動療法,交流分析などの精神療法に,日本独自の精神療法である森田療法や内観療法を加え,百花撩乱の趣がある。
 このような精神科治療のなかで,芸術療法はその療法の特殊性もあって,他の療法ほどには急速な普及をみせなかったが,最近ではこの療法に関心を抱くものも多くなり,また,実際に治療技法としてこれを用いる者も増加した。そこで,芸術療法ができあがってきた歴史を考え,芸術療法という概念を明らかにしつつ,現在実際に施行されている芸術療法の在りかたに照明をあて,さらに今後の芸術療法発展の予測を試みることにしよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?