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文献詳細

雑誌文献

精神医学16巻2号

1974年02月発行

研究と報告

5年間一言も話さなかった心因性緘黙症—心理機制と治療的考察

著者: 荒木冨士夫1

所属機関: 1九州大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.187 - P.192

文献概要

 特異な緘黙状態を呈した1症例の治療経過を報告し,心因性緘黙症の心的力動を考察した。神経症全般に用いられる第一次疾病利得を「話すことができない」心性と考え,第二次疾病利得を「話さないほうがかまってもらえる」心性と考えることで,緘黙症の治療に役立つ理解が得られることを論じた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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