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研究と報告
急激な運動によって誘発される舞踏病様不随意運動発作の1症例—活性アミンとの関連
著者: 服部隆夫1
所属機関: 1公立陶生病院神経科
ページ範囲:P.379 - P.385
文献購入ページに移動I.まえがき
急激な運動を開始することによって発作的に起こる不随意運動についてはMount and Reback1)(1940)のfamilial paroxysmal choreoathetosisをはじめとしparoxysmal choreoathetosis8),paroxysmal kinesigenic choreoathetosis13)などの報告があった。1961年福山ら16)は,これらの類似する症例を検討し,遺伝に規定される一独立疾患として,遺伝性運動覚反射性てんかんhereditary kinesthetic reflex epilepsy(HKRE)という病名を提唱し,その本態についての考察と疾患分類学的位置づけを試みている。私はこれらと類似の症状が家族性にみられる症例を経験したので,これについて若干の検討を試みる。
急激な運動を開始することによって発作的に起こる不随意運動についてはMount and Reback1)(1940)のfamilial paroxysmal choreoathetosisをはじめとしparoxysmal choreoathetosis8),paroxysmal kinesigenic choreoathetosis13)などの報告があった。1961年福山ら16)は,これらの類似する症例を検討し,遺伝に規定される一独立疾患として,遺伝性運動覚反射性てんかんhereditary kinesthetic reflex epilepsy(HKRE)という病名を提唱し,その本態についての考察と疾患分類学的位置づけを試みている。私はこれらと類似の症状が家族性にみられる症例を経験したので,これについて若干の検討を試みる。
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