文献詳細
短報
新抗うつ剤Lopramine(DB-2182)の臨床使用経験
著者: 村崎光邦1 佐藤喜一郎1 望月保則1 菅原道哉1 原俊夫1
所属機関: 1北里大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.409 - P.411
文献概要
Lopramine(DB-2182)はiminodibenzyl誘導体に属する新しい三環系抗うつ剤で,図のように側鎖のアミノ基が4′-chlorophenacyl groupで置換されたtertiaryamineである。薬理試験で末梢性抗コリン作用が弱く,口渇,便秘などの副作用が少ないと考えられ,動物実験では鎮静作用より興奮作用が強く,思考,意志の制止の改善に,より有効ではないかと推測されている3)。今回われわれは本剤を各種のうつ状態に使用する機会を得たので,その臨床結果を簡単に報告する。
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