文献詳細
紹介
—Göppinger, H. u. Witter, H. 編著—Handbuch der forensischen Psychiatrie
著者: 中田修1
所属機関: 1東京医科歯科大学犯罪精神医学研究室
ページ範囲:P.433 - P.438
文献概要
本書の編集者はH. GöppingerとH. Witterの両教授である。Goppinger教授はチュービンゲン大学犯罪学研究所長であり,個々の犯罪者について多元的・総合的研究を徹底的に推進しており,「犯罪学」(C. H. Beck, München,1971)の著者でもある。筆者の知るところでも,2度来日されたことがあり,筆者も一昨年その講演を聴いた。隻脚が痛々しいが,冷徹な理論家といった印象であった。Witter教授はザールラント大学司法心理学・精神医学研究所長であり,情動犯罪や拡大自殺の責任能力論,あるいは不可知論者として知られ「司法心理学・精神医学綱要」(Springer, Berlin,1970)の著者でもある。なお,GöppingerもWitterもいわゆる正統的な精神医学の道を歩む学者であり,精神分析や現存在分析とは縁が遠いようである。
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