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巻頭言
精神医学の一つの未来像
著者: 上野陽三1
所属機関: 1日本大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.546 - P.547
文献購入ページに移動 精神医学において緊急の多くの問題に迫られ,現状批判の盛んである現在,未来の夢について思いをはせることは,現実遊離のそしりを受けるかもしれないが,こういう時期にも将来の姿について考えてみることは,むしろ必要なことではないかと思われる。
もちろん多方面にわたる精神医学の領域のすべてにわたってそれを予想することは,あまりにも問題が大きく,とうていそれを試みることはできないのであるが,それらの中のある一つの方向についての未来像を考えてみたいのである。さらに未来とはいっても,それほど遠くの未来ではなくて,近々10年ないし数十年の将来における予想さるべき姿を考えてみようとするにすぎないのである。
もちろん多方面にわたる精神医学の領域のすべてにわたってそれを予想することは,あまりにも問題が大きく,とうていそれを試みることはできないのであるが,それらの中のある一つの方向についての未来像を考えてみたいのである。さらに未来とはいっても,それほど遠くの未来ではなくて,近々10年ないし数十年の将来における予想さるべき姿を考えてみようとするにすぎないのである。
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