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誌上シンポジウム 日本の精神医療についての4つの意見
日本の精神医療—一つの比較文化的考察
著者:
所属機関: 1南カリフォルニア大学精神科
ページ範囲:P.588 - P.590
文献購入ページに移動稲永は1957年から1965年にかけて,精神障害者に対する病床が年々増加していることを指摘している1)。表1は1970年に至る彼の統計から引用したものである。事実は毎年10,000床またはそれ以上の病床が増えていることを示しており,1957年の60,382床は1970年には242,014床に増加している。これは実に4倍の増加である。いずれの高度技術成長社会とも同様に,日本には患者,または患者とはいわれていないが精神障害を持つ個人が数多くいる2)。こうした人々に対して健康を保持するサービスが必要であることは論を俟たない。
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